2020年から導入された会計年度任用職員制度。
官公庁で働きたいとお考えの方は、どんな仕事をするのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も実際、市役所で会計年度任用職員として働いた経験があります。
私の経験も含めて会計年度任用職員について解説しますので、会計年度任用職員の仕事をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
会計年度任用職員は非常勤の公務員
会計年度任用職員は、自治体などの繁忙期や欠員時に正規職員の補助をする非常勤の公務員です。
2020年に地方公務員法の改正に伴い新しく設けられ、これまでは、非常勤職員、臨時職員などに分けられていましたが、すべて会計年度任用職員となりました。
会計年度任用職員には、一般事務をはじめ、土木、保育士、看護師などまで様々な業種があります。
また、採用基準や服務規律も地方公務員法に基づいています。
会計年度任用職員制度の導入背景
非正規職員の採用や待遇を適正化するために導入されました。
導入前は、各自治体で給料や採用基準が決められており、全国的に統一されていませんでした。
導入したことで、賃金や昇給、休暇などに関して全国的に統一され、明確になっています。
会計年度任用職員の業務内容

会計年度任用職員の業務内容についてご紹介します。
部署によって様々ですが、主にこのような内容の業務があります。
- 正規職員の補助
- 窓口業務
- 郵便物の発送・仕分け
- 資料整理
正規職員の方のお仕事をサポートしたり、窓口でお客様の対応をしたり、幅広い業務を経験しました。
会計年度任用職員の勤務条件や待遇
会計年度任用職員の勤務条件や保険、休みなどの待遇について解説します。
フルタイムとパートタイムの2種類
会計年度任用職員には、フルタイムとパートタイムの2種類があります。
フルタイムは、正規職員と同じ時間で、パートタイムは短い時間での勤務です。
ちなみに、私は9時〜16時の短時間勤務(パート)でした。
任期は1年ですが、最大2回まで更新ができ、最長3年勤務可能です。
任期後も働きたい場合は、再度採用試験を受ける必要があります。
また、会計年度任用職員は地方公務員にあたるため、労働契約法にある「5年以上働けば、労働者からの申し出により無期限労働契約に切り替えられる」5年ルールは適応されません。
待遇
待遇は雇用形態によって異なりますが、フルタイムは「給料」、パートは「報酬」として賃金は支払われます。
また、フルタイム・パートともにボーナスが支給されます。支給条件は週15時間30分以上かつ任期6ヶ月以上の勤務です。
ボーナスだけでなく、保険に関しても地方公務員共済組合が適応されます。
休み
雇用形態に関係なく有給休暇などの休みもしっかりとあります。
勤務時間が少ないパートタイム職員も、勤務日数に応じて有給休暇がとれるため、私も
定期的にお休みをとっていました。
会計年度任用職員の課題

会計年度任用職員制度が導入されてから数年経ち、賃金や採用基準の明確化ができましたが、課題もあります。
フルタイムとパートタイムの給料の差や業務の不明確さ、雇用の安定性などです。
職場にもよりますが、私が働いていた部署は人間関係も良く働きやすかったのですが、パートでお給料が低く、将来的なことを考えると何年も、この状態が続くのは厳しいなと思い、契約更新せずに辞めました。
今後も課題の改善や制度の見直しが必要になります。
まとめ
会計年度任用職員は非常勤の公務員として、活躍できる仕事です。
まだ待遇面などで問題はありますが、私は働いてよかったなと思っています。
行政の仕事に携わることができ、良い経験ができました。
官公庁などの行政の仕事に興味がある方は、ぜひチャレンジしてほしいです。