会計年度任用職員として働いた経験のある私が、制度の説明ではなく「実際に働いてみてどうだったか」をリアルにお伝えします。
応募を検討している方、今まさに働いていて不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。
会計年度任用職員の制度や勤務条件については、以下の記事で詳しく解説しています。
【実体験】会計年度任用職員とは?業務内容や勤務条件、何年働けるかも徹底解説
Contents
会計年度任用職員の仕事をするきっかけ
きっかけは、前の仕事を辞めて次を探していた時期に遡ります。その頃、行政に関わる短期の仕事をする機会がありました。
それまで民間企業しか経験したことがなかった私にとって、行政の仕事は新鮮で「こういう仕事も面白いな」と感じたのを覚えています。その経験が頭に残っていたこともあり、次の仕事を探す中で会計年度任用職員という制度があることを知りました。
働く前に感じていた不安
応募を決めたものの、不安がなかったわけではありません。非正規という立場であること、そして何より「自分はしっかり業務をこなせるのだろうか」という気持ちが一番大きかったです。行政の仕事は初めてのことも多く、ちゃんとやっていけるかどうか、不安がありました。
実際に働いてみてよかったこと
実際に働いてみてよかったことを紹介します。
職場の雰囲気・人間関係が想像以上によかった
一番印象に残っているのは、職場の人間関係の良さです。正規職員の方も非正規スタッフも分け隔てなく接してくれる雰囲気があり、働きやすさという点では民間企業時代より恵まれていたと感じています。
「非正規だから」という扱いを受けることもなく、困ったときに相談しやすい環境だったことは、今振り返っても良かったと思えるポイントです。
ワークライフバランスが整っていた
残業はほぼありませんでした。定時で上がれることが当たり前の環境で、有給も取りやすかったです。旅行業界や医療業界での経験と比べると、プライベートの時間がしっかり確保できる点は大きなメリットでした。
地域・市民に関わる仕事のやりがい
窓口での対応を通じて、地域の方の役に立てていると感じる場面が多くありました。直接「ありがとう」と言っていただける機会もあり、それが日々の仕事のモチベーションになっていました。
正直しんどかったこと・限界を感じたこと
働いていてつらいなと思ったことを紹介します。
給料の低さは否定できない
働きやすさという点では満足していましたが、給料については正直なところ物足りなさを感じていました。ボーナスはあるものの金額は正規職員と比べると差がありました。
生活できないわけではありませんでしたが、将来的なことを考えると「このままでいいのか」という気持ちが少しずつ大きくなっていきました。
非正規という立場の不安定さ
会計年度任用職員は1年ごとの更新制です。「来年も続けられるのか」という不安は、働いている間ずっとどこかにありました。制度上は更新される可能性がありますが、保証されているわけではありません。
ただ、職場で話を聞いていると、他の部署に異動してまた同じ部署に戻ってくるという形で、何年も働き続けている方もいることを知りました。うまく立ち回れば長く続けることもできる環境ではあるようです。それでも「いつ終わるかわからない」という感覚はぬぐえず、将来のことを考えると不安は残りました。
なお、更新の条件や運用は自治体によって異なります。私の経験はあくまで一例として参考にしていただければと思います。
仕事の裁量の少なさ
業務内容は基本的に正規職員のサポート業務やマニュアルに沿ったものが多く、自分で考えて動く場面は少なかったです。安定している反面、「もっと自分の力を試したい」という気持ちが芽生えてきたのも事実です。
向いている人・向いていない人
こんな人に向いていると思う
- ワークライフバランスを大切にしたい人
- 穏やかな職場環境で安心して働きたい人
- 扶養内や短時間で働きたい人
- 公的な仕事・地域貢献に興味がある人
こんな人には物足りないかもしれない
- キャリアアップや昇給を目指したい人
- 仕事に裁量ややりがいを強く求める人
- 長期的な雇用の安定を求めている人
辞めた理由と、次へ
給料面と将来のキャリアへの不安が重なり、最終的には退職を決めました。
ただ、辞めたことを後悔しているかというと、そうではありません。人間関係の良さや働きやすさを体感できたことは、その後の転職活動でも「職場の雰囲気を重視したい」という自分の軸を明確にするきっかけになりました。
この後は健診事務へ転職することになります。給料は上がりましたが、人間関係や職場の雰囲気は会計年度任用職員の頃がよかったなと感じました。
まとめ
会計年度任用職員は、働きやすさや人間関係を重視したい方には本当におすすめできる働き方です。一方で、給料や将来のキャリアに不安を感じる方には物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。
なお、給料・更新の条件・職場の雰囲気は自治体によって大きく異なります。この記事はあくまで私個人の経験をもとにしたものですので、応募を検討している方はぜひ求人票や自治体の情報もあわせて確認してみてください。
「迷っているならまず経験してみる」という選択肢として、十分に価値のある仕事だと私は思っています。この記事が、一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。